2009年04月13日 (月)
「や・・・やった?」
「みたい、だね・・・」
空那と風那が息を吐いて力を抜く。
スカーレット・イーターは完全に滅びた。赤茶けた土塊のようになって路上に散乱している。
何とか勝ったか・・・。
ここで、ようやく救急車のサイレンの音が近づいてくるのが分かった。
おせーっつーの!!
・・・いや、ここは戦闘に巻き込まなくて良かったと考えるべきか。
「結界が壊れたようですね。私たちも退散しましょう」
「みたい、だね・・・」
空那と風那が息を吐いて力を抜く。
スカーレット・イーターは完全に滅びた。赤茶けた土塊のようになって路上に散乱している。
何とか勝ったか・・・。
ここで、ようやく救急車のサイレンの音が近づいてくるのが分かった。
おせーっつーの!!
・・・いや、ここは戦闘に巻き込まなくて良かったと考えるべきか。
「結界が壊れたようですね。私たちも退散しましょう」
2009年04月07日 (火)
氷室を締め上げる蛇の力によって、再び世界が遮断される。
この閉ざされた別世界の住人は、俺とスカーレット。
そして、玲子先生と百合香だけだ。
「後藤君・・・!」
「先生、これから俺の体、色々とぶっ壊れるから。片っ端から治し続けてくれ」
「・・・分かったわ。恵美を・・・助けてあげて・・・!」
俺は頷くと、スカーレットを睨みつつ百合香に声をかけた。
「百合香、今は大人しくしててくれ。事情、は・・・?」
妙に静かな百合香の顔を見る。
・・・目を回して気絶してた。
まぁ、俺の腕から得体の知れない物が飛び出したんだから無理もねぇか。むしろこの方がありがたい。
この閉ざされた別世界の住人は、俺とスカーレット。
そして、玲子先生と百合香だけだ。
「後藤君・・・!」
「先生、これから俺の体、色々とぶっ壊れるから。片っ端から治し続けてくれ」
「・・・分かったわ。恵美を・・・助けてあげて・・・!」
俺は頷くと、スカーレットを睨みつつ百合香に声をかけた。
「百合香、今は大人しくしててくれ。事情、は・・・?」
妙に静かな百合香の顔を見る。
・・・目を回して気絶してた。
まぁ、俺の腕から得体の知れない物が飛び出したんだから無理もねぇか。むしろこの方がありがたい。
2009年03月09日 (月)
近づいてきた氷室が、俺たちを守っている夜叉明王に両手を触れる。
途端に接触面から赤い小さな火花と稲妻がほとばしった。
「中々強力ね、でも・・・!」
氷室が力を込めると、じわじわと接触面が灰色になっていく! 夜叉明王の力が弱まっているのか!?
「私の毒、『ヴィーナス・ヴェノム(女神の悪意)』は物質はおろか、結界をも侵す。ほぅら、そろそろ限界かしら?」
「ぐっ・・・!」
途端に接触面から赤い小さな火花と稲妻がほとばしった。
「中々強力ね、でも・・・!」
氷室が力を込めると、じわじわと接触面が灰色になっていく! 夜叉明王の力が弱まっているのか!?
「私の毒、『ヴィーナス・ヴェノム(女神の悪意)』は物質はおろか、結界をも侵す。ほぅら、そろそろ限界かしら?」
「ぐっ・・・!」
2009年03月02日 (月)
一瞬の後、よろめきながら体を仰け反らせたのは・・・ロイドだ!
その右腕には大きな亀裂が走り、火花と煙が吹き出している。
風那の勝ちか!
「・・・マジでこの程度かテメエ! ガッカリなんてもんじゃねーぞ!」
風那はそう叫ぶと、ロイドの顎めがけてジャンプし、ひざ蹴りを炸裂させた!
たまらず仰向けに倒れたロイドが、両肩を開いてあの振動兵器を露出した。
だが、そいつは使われる前に、着地した風那の両足によって踏み砕かれていた。
その右腕には大きな亀裂が走り、火花と煙が吹き出している。
風那の勝ちか!
「・・・マジでこの程度かテメエ! ガッカリなんてもんじゃねーぞ!」
風那はそう叫ぶと、ロイドの顎めがけてジャンプし、ひざ蹴りを炸裂させた!
たまらず仰向けに倒れたロイドが、両肩を開いてあの振動兵器を露出した。
だが、そいつは使われる前に、着地した風那の両足によって踏み砕かれていた。
2009年02月22日 (日)
「後藤君、大丈夫!?」「孝一様!」
風那に続いて降り立ったのは、玲子先生と、あの白銀の少女だった。
白銀の少女は、着ている和服がかなりボロボロになってる。
体には傷が無いみたいだから、一戦交えて何とか無事に逃げたって所か。
それにしても、こりゃ一体どういう状況だ?
「孝一様・・・! 申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりにこのような・・・。遠藤様、孝一様の治療をお願いします」
「任せて。空那ちゃん、後藤君をこっちへ、篠宮さんも!」
「は、はいっ」
風那に続いて降り立ったのは、玲子先生と、あの白銀の少女だった。
白銀の少女は、着ている和服がかなりボロボロになってる。
体には傷が無いみたいだから、一戦交えて何とか無事に逃げたって所か。
それにしても、こりゃ一体どういう状況だ?
「孝一様・・・! 申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりにこのような・・・。遠藤様、孝一様の治療をお願いします」
「任せて。空那ちゃん、後藤君をこっちへ、篠宮さんも!」
「は、はいっ」