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ハーレム・ドラッグ第四章―5
「・・・っつー訳で、百合香は一度家に戻った。それからこの二人、桐山さつきと麻生夕紀も参戦してくれる事になったんだ。それで、二人にも何か道具を貸してやって欲しいんだけども・・・」

 さつきと有希を雪音(仮)さん達に紹介して。道具を貸してやって欲しいとお願いしてみた。
 彼女はしばらく二人をジッと見つめると、何か納得したような感じで頷いた。
 ・・・何を納得したのだろう。

「承知いたしました。お二人にはその資格が有ります。道具については後ほど、それぞれの能力を見て、どんな力を持った物を貸すか判断しましょう」
「頼むわ。ああ、それから二人の名前、考えてみたよ」
「ホント? どんなの? どんなの?」

 美幸(仮)さんが身を乗り出して聞いてくる。
 俺は二人に名前を教えた。
 反応は・・・。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―4
「よし、二人の名前も取り敢えず決まったし・・・。本を回収して戻ろうか」

 俺はそう言って立ち上がると、古い木製机の上に置いてあるパソコンに近付いた。
 牛丼屋のバイト代から残った僅かな金をコツコツ貯めて、オタクコンビの金城と高原に色々教えて貰い、パーツを買って組んだ低スペックながら愛着のある自作パソコンだ。

「孝一、パソコンの中に本を隠したの?」
「いや、あの本って結構厚みがあってな、とてもじゃないが入らないよ」

 俺はパイプ椅子を引き出し、キーボードをずらすと開いた机の上を拳で殴りつけた。
 その音に驚いて三人が身を竦めるが、構わずに机の下に手を入れる。

「孝ちゃん、何して・・・え?」

 衝撃で机の裏から俺の手の平に落ちてきたのは、『運命改変薬秘伝』と書かれた古文書だ。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト