2011年02月27日 (日)
「大きな声を出さないで答えて貰いましょうか・・・、貴方たちは誰?」
「この部屋に何の用ですか?」
背後の二人が小さな声で問う。その声の中に刃を感じた。
少しでもおかしなそぶりを見せたら、有無を言わさず切り伏せる・・・そんな力を込めた声。
普通、こんな声を掛けられたら萎縮して言いなりになりそうな所だが・・・。俺はこの声に聞き覚えがあった。
「えっと・・・もしかして、さつきと夕紀か?」
「えっ・・・?!」
「俺だよ、孝一だ。そっちは百合香だよ」
「孝一さんと篠宮先輩・・・?」
背後の二人が明らかに動揺を見せた。刺激しないようにゆっくりと振り向く。
背後にいたのは、予想通り、さつきと夕紀だった。
やれやれ、アイシャ達じゃなくて良かったぜ。ほっと安心してメットを取る。
首筋に何か冷たくて固いモノが当たった。
・・・って、真剣じゃあーりませんか!?
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