2008年06月01日 (日)
翌朝、俺はオーブントースターがパンを焼き終わって鳴らす、チーンという音で目を覚ました。
目を開けると、さつきが学校の制服の上にエプロンをした姿でベッドの横に立っていた。
「おはよ、孝一。・・・チュッ」
さつきは微笑みながら、俺の頬に軽くキスをした。
「朝食出来てるよ、起きて顔洗ってきなさい」
「ふぁ~~い・・・」
ああ、いいもんだなぁ~、こういうのって。
胸の中にじんわりと温かいものが広がっていき、安心感が広がっていく。
顔を洗いながら、さつきのエプロン姿を思い出してニヤけてしまう。
と、頭がはっきりした所でようやく思いついた。
・・・さつきの奴、泊まったのか・・・?
慌ててさつきに声を掛けた。
目を開けると、さつきが学校の制服の上にエプロンをした姿でベッドの横に立っていた。
「おはよ、孝一。・・・チュッ」
さつきは微笑みながら、俺の頬に軽くキスをした。
「朝食出来てるよ、起きて顔洗ってきなさい」
「ふぁ~~い・・・」
ああ、いいもんだなぁ~、こういうのって。
胸の中にじんわりと温かいものが広がっていき、安心感が広がっていく。
顔を洗いながら、さつきのエプロン姿を思い出してニヤけてしまう。
と、頭がはっきりした所でようやく思いついた。
・・・さつきの奴、泊まったのか・・・?
慌ててさつきに声を掛けた。
「お、おい? さつき、お前泊まって良かったのか?」
「ん? ああ、親にはちゃんと言ってあるから大丈夫だよ」
「そ・・・そうか」
俺は胸を撫で下ろした。
嫁入り前の娘を、一人暮らしの男の部屋に簡単に泊めさせる親はそうそう居ないよな。
大方、友達の家に泊まるとでも言って誤魔化したんだろう。
「『孝一を落としに行って来る。泊まる事になるだろうから、晩ご飯はいらないよ』って!」
「ぅおおおおぉいぃ!?」
にこやかに何て事を言いやがってくれてましたか、この娘さんは!?
さつきの親父さんにぶった切られること請け合いじゃねーか!
斬首刑確定ですか!? それとも斬馬刀で原型を留めないまでにぶった切られてミンチ確定!? 天国の父よ母よ、出迎え予約は必要ですか!?
「大丈夫だって!」
さつきは俺に風を送るように右手をパタパタ振りながら、ケタケタと笑った。
「父さんも母さんも、『正々堂々、真っ向からぶつかって行け。駄目ならば潔く身を引け』って考えだから。別に孝一をどうこう何てしないわよ」
「そ・・・そうなのか?」
「そ。だから安心していいよ」
情けないが、一気に脱力してしまった。
さつきの親父さん、いかにも昔の剣豪って感じで、すげぇ厳ついんだ。
おまけにさつきは一人娘で、かなり可愛がってたからな。手を出した事が知られたらどうなるかと思ったが・・・。
まさか、大家さんと似た考えとはね。
「分かった? そしたら朝ごはん食べよ」
「ああ、分かった」
さつきが作ってくれた朝飯は、トーストにハムエッグ、サラダにフルーツヨーグルトという洋風の組み合わせだった。
そういや、昨日作ってくれたのもオムライスとロールキャベツだったな。
てっきり和風でくるかと思ったが、ちょっと意外だ。
「あはは、いくら剣道場の娘だからって、いつも和食じゃないよ。あ、それとも和食の方が良かった?」
「いや、パン食も好きだぜ。うん、美味い」
爺さんと暮らしていた頃、家政婦さんの料理は爺さん向けに和食ばっかりだったからなぁ。
違う味が欲しくなって、よくパンとか買い食いしたもんだ。
そんな事を話しながら朝メシを食い終わり、さつきと一緒に後片付けを終えるとちょうど出る時間になった。
「そろそろ行こうか、孝一」
「おう」
部屋を出て鍵を掛けると、さつきは俺の二の腕にそっと腕を絡めてきた。
「う?」
「それじゃ、行きましょーか♪」
「のわっ」
さつきにぐいっと引っ張られて、そのまま俺たちは歩き始めた。
・・・のは良いんだが。
「お、おい。あんまりくっ付くなって」
「な~によぉ、イヤだっての?」
むくれた様に唇を尖らせて、さつきが文句を言った。
イヤじゃないんだよ、目立つんだよ、思いっきり!
道行く人々がジロジロ見てくるではないか。
当然、その中には同じ学校に通う連中もチラホラいる訳で。
感じる、あちこちから殺気を感じるぞ。
まぁ、さつきと一緒なら余計なちょっかいは出してこないだろうが・・・。
正直に言うのも何なので、俺は誤魔化す事にした。
「た、単に歩きにくいだけだって」
「ホントにぃ~? もしかして、これが気になる?」
むにむに。
悪戯っぽく笑いながら、胸を押し付けるなっつーの。
「ふふん、このおっぱいは昨日たっぷりと可愛がったんだぜ。押し付けられても前ほどには攻撃力はねーぞ?」
「む、言ったわね~? それじゃあ・・・」
さつきは俺の耳元に唇を寄せた。
「次にHする時は、私が孝一を気持ち良くしてあげる・・・」
うわ、すげえ色っぽい、濡れたような声で囁きやがった。
背筋にゾクッと甘い震えが走る。
さつきは俺の顔を下から覗きこむようにして見ると、頬を薄く朱に染めたまま言った。
「あんたが誰を選ぶのか分からないけど、それまでは色々と全力で攻撃するからね。覚悟してなさい♪」
潤んだ瞳で、不敵な笑み。
さつきの乙女の部分と、武士の部分を合わせたような笑顔に、俺は動悸が早くなるのを感じていた。
お手柔らかに頼むぜ、サムライ・ガール。
「ん? ああ、親にはちゃんと言ってあるから大丈夫だよ」
「そ・・・そうか」
俺は胸を撫で下ろした。
嫁入り前の娘を、一人暮らしの男の部屋に簡単に泊めさせる親はそうそう居ないよな。
大方、友達の家に泊まるとでも言って誤魔化したんだろう。
「『孝一を落としに行って来る。泊まる事になるだろうから、晩ご飯はいらないよ』って!」
「ぅおおおおぉいぃ!?」
にこやかに何て事を言いやがってくれてましたか、この娘さんは!?
さつきの親父さんにぶった切られること請け合いじゃねーか!
斬首刑確定ですか!? それとも斬馬刀で原型を留めないまでにぶった切られてミンチ確定!? 天国の父よ母よ、出迎え予約は必要ですか!?
「大丈夫だって!」
さつきは俺に風を送るように右手をパタパタ振りながら、ケタケタと笑った。
「父さんも母さんも、『正々堂々、真っ向からぶつかって行け。駄目ならば潔く身を引け』って考えだから。別に孝一をどうこう何てしないわよ」
「そ・・・そうなのか?」
「そ。だから安心していいよ」
情けないが、一気に脱力してしまった。
さつきの親父さん、いかにも昔の剣豪って感じで、すげぇ厳ついんだ。
おまけにさつきは一人娘で、かなり可愛がってたからな。手を出した事が知られたらどうなるかと思ったが・・・。
まさか、大家さんと似た考えとはね。
「分かった? そしたら朝ごはん食べよ」
「ああ、分かった」
さつきが作ってくれた朝飯は、トーストにハムエッグ、サラダにフルーツヨーグルトという洋風の組み合わせだった。
そういや、昨日作ってくれたのもオムライスとロールキャベツだったな。
てっきり和風でくるかと思ったが、ちょっと意外だ。
「あはは、いくら剣道場の娘だからって、いつも和食じゃないよ。あ、それとも和食の方が良かった?」
「いや、パン食も好きだぜ。うん、美味い」
爺さんと暮らしていた頃、家政婦さんの料理は爺さん向けに和食ばっかりだったからなぁ。
違う味が欲しくなって、よくパンとか買い食いしたもんだ。
そんな事を話しながら朝メシを食い終わり、さつきと一緒に後片付けを終えるとちょうど出る時間になった。
「そろそろ行こうか、孝一」
「おう」
部屋を出て鍵を掛けると、さつきは俺の二の腕にそっと腕を絡めてきた。
「う?」
「それじゃ、行きましょーか♪」
「のわっ」
さつきにぐいっと引っ張られて、そのまま俺たちは歩き始めた。
・・・のは良いんだが。
「お、おい。あんまりくっ付くなって」
「な~によぉ、イヤだっての?」
むくれた様に唇を尖らせて、さつきが文句を言った。
イヤじゃないんだよ、目立つんだよ、思いっきり!
道行く人々がジロジロ見てくるではないか。
当然、その中には同じ学校に通う連中もチラホラいる訳で。
感じる、あちこちから殺気を感じるぞ。
まぁ、さつきと一緒なら余計なちょっかいは出してこないだろうが・・・。
正直に言うのも何なので、俺は誤魔化す事にした。
「た、単に歩きにくいだけだって」
「ホントにぃ~? もしかして、これが気になる?」
むにむに。
悪戯っぽく笑いながら、胸を押し付けるなっつーの。
「ふふん、このおっぱいは昨日たっぷりと可愛がったんだぜ。押し付けられても前ほどには攻撃力はねーぞ?」
「む、言ったわね~? それじゃあ・・・」
さつきは俺の耳元に唇を寄せた。
「次にHする時は、私が孝一を気持ち良くしてあげる・・・」
うわ、すげえ色っぽい、濡れたような声で囁きやがった。
背筋にゾクッと甘い震えが走る。
さつきは俺の顔を下から覗きこむようにして見ると、頬を薄く朱に染めたまま言った。
「あんたが誰を選ぶのか分からないけど、それまでは色々と全力で攻撃するからね。覚悟してなさい♪」
潤んだ瞳で、不敵な笑み。
さつきの乙女の部分と、武士の部分を合わせたような笑顔に、俺は動悸が早くなるのを感じていた。
お手柔らかに頼むぜ、サムライ・ガール。
さつき・・がはッ!!
さつきの攻撃は凄まじいっすねー。しかし、心の中ではあのキャノンボール娘がどうやってかっとばしてくれるかで期待いっぱいです。
連載たのしみにしてマス!!
さつきの攻撃は凄まじいっすねー。しかし、心の中ではあのキャノンボール娘がどうやってかっとばしてくれるかで期待いっぱいです。
連載たのしみにしてマス!!
2008/06/01(Sun) 21:11 | URL | sovi | 【編集】
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/06/01(Sun) 21:15 | | | 【編集】
>>sovi さん
次回からは、そのキャノンボール娘こと夕紀の出番です。
今までのヒロイン達とは、ちょっと違った趣向を考えています。
空那とは違った方向の元気娘。さて、どうなりますやらw
>>名無しさん(管理人のみ閲覧できるコメントの場合、一応お名前を書かないようにしています)
お~、お久しぶりです。
なるべく週一ペースを守ろうとはしているものの、微妙に遅れ気味なのが申し訳ない。
まあ、時々覗きに来てくださると嬉しいです。
運が良ければ、更新されているかも知れません(ぉ
次回からは、そのキャノンボール娘こと夕紀の出番です。
今までのヒロイン達とは、ちょっと違った趣向を考えています。
空那とは違った方向の元気娘。さて、どうなりますやらw
>>名無しさん(管理人のみ閲覧できるコメントの場合、一応お名前を書かないようにしています)
お~、お久しぶりです。
なるべく週一ペースを守ろうとはしているものの、微妙に遅れ気味なのが申し訳ない。
まあ、時々覗きに来てくださると嬉しいです。
運が良ければ、更新されているかも知れません(ぉ
2008/06/03(Tue) 17:24 | URL | HEKS | 【編集】
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