2ntブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ハーレム・ドラッグ第四章―5
「・・・っつー訳で、百合香は一度家に戻った。それからこの二人、桐山さつきと麻生夕紀も参戦してくれる事になったんだ。それで、二人にも何か道具を貸してやって欲しいんだけども・・・」

 さつきと有希を雪音(仮)さん達に紹介して。道具を貸してやって欲しいとお願いしてみた。
 彼女はしばらく二人をジッと見つめると、何か納得したような感じで頷いた。
 ・・・何を納得したのだろう。

「承知いたしました。お二人にはその資格が有ります。道具については後ほど、それぞれの能力を見て、どんな力を持った物を貸すか判断しましょう」
「頼むわ。ああ、それから二人の名前、考えてみたよ」
「ホント? どんなの? どんなの?」

 美幸(仮)さんが身を乗り出して聞いてくる。
 俺は二人に名前を教えた。
 反応は・・・。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―4
「よし、二人の名前も取り敢えず決まったし・・・。本を回収して戻ろうか」

 俺はそう言って立ち上がると、古い木製机の上に置いてあるパソコンに近付いた。
 牛丼屋のバイト代から残った僅かな金をコツコツ貯めて、オタクコンビの金城と高原に色々教えて貰い、パーツを買って組んだ低スペックながら愛着のある自作パソコンだ。

「孝一、パソコンの中に本を隠したの?」
「いや、あの本って結構厚みがあってな、とてもじゃないが入らないよ」

 俺はパイプ椅子を引き出し、キーボードをずらすと開いた机の上を拳で殴りつけた。
 その音に驚いて三人が身を竦めるが、構わずに机の下に手を入れる。

「孝ちゃん、何して・・・え?」

 衝撃で机の裏から俺の手の平に落ちてきたのは、『運命改変薬秘伝』と書かれた古文書だ。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―3

「大きな声を出さないで答えて貰いましょうか・・・、貴方たちは誰?」
「この部屋に何の用ですか?」

 背後の二人が小さな声で問う。その声の中に刃を感じた。
 少しでもおかしなそぶりを見せたら、有無を言わさず切り伏せる・・・そんな力を込めた声。
 普通、こんな声を掛けられたら萎縮して言いなりになりそうな所だが・・・。俺はこの声に聞き覚えがあった。

「えっと・・・もしかして、さつきと夕紀か?」
「えっ・・・?!」
「俺だよ、孝一だ。そっちは百合香だよ」
「孝一さんと篠宮先輩・・・?」

 背後の二人が明らかに動揺を見せた。刺激しないようにゆっくりと振り向く。
 背後にいたのは、予想通り、さつきと夕紀だった。
 やれやれ、アイシャ達じゃなくて良かったぜ。ほっと安心してメットを取る。
 首筋に何か冷たくて固いモノが当たった。
 ・・・って、真剣じゃあーりませんか!?

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―2
「それで孝ちゃん、誰と一緒に行くの? 一人じゃ絶対にダメよ」

 百合香が腕組みをしながら俺に言った。
 そりゃそうだ、俺はそこまで無謀じゃない。
 正直言えば、これ以上彼女たちを巻き込みたくはなかった。これは俺の問題なんだし。
 ・・・そう言ったら、全員が半分マジで怒ってたけどな・・・。

 俺に寄せる好意が嬉しいと同時に、ちょっと怖くもなった。
 これで、誰か一人にでも万が一の事が起こったら、と。
 事実、百合香はスカーレットに殺されかかってる。
 そうなったら俺は・・・立ち直れるだろうか。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―1
 あの氷室恵美とスカーレット・イーターとの戦いから、一週間ほどが過ぎた。
 といっても、俺はこの一週間ずーっと眠り続けていたのだが。
 肉体のダメージは玲子先生の治癒能力で治ったけど、『干渉と改変の蛇』や『疑似ウロボロス』を使った事で精神的なダメージが大きかったせいらしい。

 目を覚ました時には、俺は奇天烈な道具が大量に転がっているあの部屋に居たままだった。
 側にいたのはあの白銀の少女で、俺の寝汗を拭き取ってくれていた。

 当然のように俺の胸ははだけていた訳で。
 お約束の如く、そこへ風那と空那と玲子先生と百合香が登場して。
 少々すったもんだが有ったのだが、その辺は割愛させてくれ。
 ・・・うん、まぁ、色々だ、察してくれ。
 で、この一週間、全員この研究室で寝泊まりして俺を看病してくれていたそうだ。
 ありがたい話だぜ。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト