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ハーレム・ドラッグ第三章―3
 視界が元に戻り、喪失していた現実感を取り戻した。
 氷室の姿が見えた。さっきまで浮かべていた薄笑いは消え、俺を油断無く睨みつけてやがる。

「ご主人様の予想的中か・・・。秘薬、飲んじゃってたのね」
「・・・事故だったけどな。自分から飲んだ訳じゃねえよ」
「ふぅん・・・。それで、どうするつもりかしら?」

 コイツ、なんか余裕あるな・・・。
 この力のこと、ある程度知ってるのか?

「・・・逃げるんなら、見逃してやるぜ? この力、正直言って上手くコントロールできる自信がないんだ」
「あら、優しいこと。でも、何もしないで退散したら叱られちゃうのよね~。少しだけ相手してくれる?」

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第三章―2
「あら、気が付いた?」

 場違いに明るく軽い声の主は、あの女、氷室恵美だった。

「くそ・・・っ、百合香・・・!」

 俺は彼女には構わずに、百合香の方へ行こうとする。
 が、胸の激痛が酷くて立ち上がる事もできねぇ。這うようにジリジリとしか移動できないのがもどかしい。
 百合香の体は・・・まだ動いてる!
 でも・・・ちくしょう、体の下は血の池になってやがる。
 貫かれた胸の傷から流れ出た、百合香自身の血に間違いないだろう。
 あんなに出血したら・・・!
 俺は右手を伸ばして百合香に触れようとした。
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ハーレム・ドラッグ第三章―1
『アーリン、こっちじゃ!!』
『ま・・・待って、私、もう・・・!』

 ・・・ん、何だこりゃ。
 目の前に、よく分からん光景が広がっている。
 え~~~~と・・・夢かな?
 暗い砂利道を、一組の男女が走っている。
 男の方は、随分古めかしい格好をしてるな。着物を着て・・・でもチョンマゲじゃないから江戸時代じゃないな。明治辺り?
 あ、女の方が限界なのか、道にしゃがみ込んじまった。

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インターミッション―2『魔人、集結』―3
 ・・・俺はどうなったんだ?
 確か、夜中に暇潰しで仲間達と五人、学校に忍び込んで・・・。屋上で、赤い服を着た女に会ったんだ。
 グラドルなんて目じゃねぇ、すげぇ美人だった。
 そんで・・・そうそう、皆で犯っちまおうって事になったんだ。
 あんな時間に学校に忍び込んでいたんだ、俺らと同様、まともじゃねぇに決まってる。
 宿直の先公に気付かれないように、一気に襲い掛かって、押し倒して、服を破って、口の中にハンカチを突っ込んで口を塞いで・・・。
 それでどうしたっけ?
 ああ、そうだ、最初に俺が突っ込んだんだっけ。
 ろくに濡れていない女に突っ込むのは、俺の趣味だ。
 ギチギチに締め付けてくる感触が堪らないんだよな。
 あの女も、すげぇ締め付けだった。
 これまで何人かレイプしたけど、あんなマ○コは初めてだったな。
 えぇとそれで・・・中にたっぷり出した後・・・。
 仲間達が声を上げたんだ、悲鳴のような感じだったなぁ。
 女も何か言ってたっけ・・・『美味しくないわねぇ』とか何とか。
 それで・・・目の前が真っ赤になって・・・。
 どうなったっけ?
 ・・・まぁいいか。
 何か、体が動かないけど、どうでもいいや。
 ・・・ええと・・・。
 俺、どうなったんだっけ?
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