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ハーレム・ドラッグ―6
 うぅむ、次のターゲットを誰にするか悩んでるうちに結局学校に着いちまった。
 誰でもモノにできるとなると、かえって思いつかないもんだなぁ。
 靴を履き替えて廊下に出たら、いきなり玲子先生に出くわした。

「あら、後藤君おはよう。今日は早いのね」
「お、おはようがさいまっす!」

 ・・・噛んだ。
 口を押さえてプルプルしてる俺に、先生が心配そうに聞いてくる。

「ちょ、ちょっと大丈夫? 保健室行く?」
「いひゃ、大丈夫っすよ。ぬゎははは」

 笑って誤魔化す。
 だって脳裏に昨日の青い初体験が甦ってきて、股間が危ない事になり始めてるんだから。
 ああ、先生の中の熱と感触とおっぱいの弾力がまざまざと・・・!
 いかん、心頭滅却、心頭滅却。
 ・・・よし、治まりつつある。

「それならいいけど・・・」
「遠藤先生、おはようございます」

 背後から無遠慮にかかった声に振り向くと、思ったとおり篠宮だった。
 チッ、せっかく玲子先生の美しい顔を眺めてたってのに。
 半起ち状態の我がジュニアが、一気に萎えたことには礼を言っとこう・・・心の中でな。

「ああ、おはよう篠宮さん。今日は二人揃って早いのね」
「・・・単なる偶然ですよ」

 横目で俺を睨みながら鼻を鳴らしてやがる。

「あなたがこんなに早く来るなんて、どういう風の吹き回し? イタズラでも仕掛けるつもり?」
「するか、んな事。お前こそはえーじゃねか、部活やってるわけでもねーのに」

 腕組みしつつまた鼻を鳴らした。

「フン、あなたには関係ないでしょ」

 俺と篠宮の視線が空中でぶつかり、極彩色の火花が散った。
 こいつが男だったら、先手必勝で鼻っ柱に一発かましてるところだぜ。

「まったく、相変わらずねぇ~あなたたち」

 玲子先生が呆れた口調で言った。
 心外です、先生。俺はいつも一方的に絡まれてるだけです。
 話がややこしくなるので口にはしませんが。

「それじゃあ二人とも、また授業でね」
「あ、は~い」
「はい」

 俺と篠宮の声がハモり、思わず互いの顔を見て・・・そっぽを向いた。
 えーい、こいつの事なんぞどうでもいいわい。さっさと教室に行って、ターゲット選定作業に没頭しよう。
 俺が先に階段に向かって歩き出し、少し遅れて篠宮が付いてきた。
 俺たちの教室は三階にある。

「・・・ねえ」
「ん? なんだよ?」

 階段の途中で、篠宮が声をかけてきた。
 振り返った俺に、俯き気味に小声で聞いてくる。

「遠藤先生と何かあったの?」
「ぶふぇっ?」



 カエルを潰したような声が俺の喉から漏れた。
 いいいいきなりなにを言い出しやがるんだ、こここいつは!

「な、なんのことだ?」
「・・・だから、あなたと遠藤先生との間に、何かあったのかって聞いてるのよ」

 あの童貞卒業のことは、勿論俺と玲子先生だけの秘密だ。
 指導室は鍵がかかっていたし、意外に防音もしっかりしている。
 ばれる事はない・・・はず。

「あ、あ、ある訳ーねーだろ! 何があるってんだよ!」
「・・・先生があなたを見る目が・・・今までと違ってた」

 そうなのか? 俺には分からなかったが・・・。
 相変わらず俯き気味なので、篠宮の表情は分からない。
 こいつ、どういうつもりだ?

「し、しらねーな。一番人気の美人教師と何かあるなんてこと、天文学的確率だと思うぜ」
「・・・本当に?」

 う、真っ直ぐ俺の目を見つめてきた。
 目を逸らしたのは俺の方だった・・・くそ。
 しかし、本当の事を喋る気はさらさらないぞ。

「何もねーよ・・・第一、俺と玲子先生に何かあったとして篠宮には関係ない事だろ?」
「ぅ・・・そう、ね・・・」

 また俯いた。諦めてくれたか?
 よし、これ以上突っ込まれてボロが出ないうちに、早く教室に行こう。
 それにしても、何なんだ一体! 
 これが女にのみ許された超感覚、『女のカン』というやつなのか!?

 篠宮は少しの間固まっていたが、俺が歩き出すとすぐに後を追ってきた。
 幸い、これ以上聞いてくる気はないようだ。静かに付いて来る。

 ・・・なんか、かえって不気味だぜ・・・。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
コメント
いつも更新楽しみにしています!こんな薬あったら欲しいなぁ…♪ところで管理人さんにお願いがあるのですが「スロプロ浩二君の決意」で出て来た夕希ちゃんを出しちゃったりして頂けませんかね?個人的にかなり好きなキャラです!長文失礼しました!更新頑張ってください!!
2007/12/31(Mon) 17:07 | URL | 匿名 | 【編集
コメントありがとうございます
>>匿名 さん
夕紀をお気に入りとの事で、ありがとうございます。
ん~と、夕紀を『ハーレム・ドラッグ』の方に登場させて欲しいって事ですかね?
実を言うと、夕紀を主人公に一つ書こう書こうと思ってはいるのですが、頓挫中ですorz
お相手が決まりきらず悩みどころでして。
ですが・・・ふむ、こっちに登場させても面白いかもしれませんね。
上手く設定や展開を絡める事ができれば、ヒロインの一人になりうるかも知れません。
ただ、こっちで駄目でも『ご都合主義~』の方でいずれは書くつもりですよ。

ちなみに夕紀は『義妹、紅葉の恋』のヒロイン、紅葉と仲のいい友人だったりします。
紅葉と義兄との関係を応援している一人なのでした。
友情に深いキャラ設定ですので、それに見合ったハッピーストーリーにしてあげたいと思っています。
2008/01/01(Tue) 10:36 | URL | HEKS | 【編集
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