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ハーレム・ドラッグ第二章―24
「ずずっ・・・。ふぃ~、やっと落ち着いたなぁ」

 俺の部屋で麻生の入れてくれたお茶を一気飲みし、二杯目のお茶をすすってようやく落ち着いた俺は、何故麻生が公園に現れたのかを聞いてみた。
 俺の部屋に少し早く着いた彼女は、麻婆豆腐に使う豆板醤を忘れていた事に気付き、近所のスーパーに買いに行った帰り道に現場に出くわしたらしい。
 あのまま何事も無ければ、俺が帰った後でアパートで合流していた事になるな。

 何ともタイミングの悪い話だ。
 ちなみに、麻生が自宅で下拵えして持ってきていた料理は、玄関横の洗濯機の中に入れてあった。

「何にせよ、麻生が来てくれたお蔭で助かったぜ。ありがとう」
「い、いいえ~。うわ、照れるなぁ」

 照れて赤くなってる麻生は何とも可愛らしかった。
 このまま、まったりタイムといきたい所だが、そうもいかんわな。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第二章―23
「ロイド! どうしてここに!?」

 金髪娘が鎧野郎に駆け寄った。
 これで金髪娘の味方=俺たちの敵確定だ。
 金属同士が擦れるギリリ、という音をさせながら、ロイドと呼ばれた鎧野郎が金髪娘に顔を向けた。

「アイシャ、ここまでにする。ジェド様が、呼んでる」
「お父様が!?」

 ロイドとやらのたどたどしい言葉に、アイシャと呼ばれた金髪娘は悔しそうに唇を噛んで俯いた。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第二章―22
 切る、切る、切る。

 麻生の姿が消えて離れた場所に再び現れると、それと入れ替わるように空中の目玉たちが切断され、破裂していく。
 時には扇子を投げて飛び道具として使い、空いた手で近づいた目玉を鷲掴みにして・・・。

「吽(うん)!」

 掛け声と共に握り潰した・・・スゲェ・・・。
 手の中で目玉が破裂したのに痛みを感じるそぶりも見せず、麻生は投げた扇子を回収して再び攻撃を仕掛けていく。

 白銀の少女も負けてはいない。彼女が動くたび、紅夜叉が千変万化に空を切り裂き、目玉を葬っていく。

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ハーレム・ドラッグ第二章―21
「剣が出ない!? い・・・一体・・・何をしたの!? ゴトウ・コーイチ!!」

 金髪娘のヒステリックな叫びは、満足に耳に入らなかった。
 俺の右手には、複雑な模様が生き物のように蠢いていた。
 文字のようにも見えるそれは、青白い光の線となって手の表面を這い回っている。
 何だこりゃ!?

「『干渉と改変の蛇』・・・。それが、改変薬の真の力の一端です」

 俺の側にやって来た白銀の少女が静かに言った。
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ハーレム・ドラッグ第二章―20
「ど、どうかしたんですか!? 何の騒ぎ・・・」
「こっちに来るな!」

 このやり取りで、金髪娘は麻生が俺の知り合いと見て・・・剣を麻生に向けた!
 こいつ、まさか!?

「ふぅん、これはラッキーね。本当はこんな卑怯な事はしたくないけど・・・。ゴトウ・コーイチ! 大人しく秘薬と秘本を渡しなさい! さもないと彼女の顔が大火傷を負うことになるわよ!」
「なっ!? テ、テメェ!」

 悪い予感が的中しやがった。
 クソ、なりふり構わなくなってきやがったな。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト