2007年12月27日 (木)
カーテンの隙間から差し込む朝日が顔を照らし、その眩しさに俺は目を覚ました。
窓を開けて新鮮な空気を目いっぱい吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
フッ・・・世界が俺を祝福してるぜ。
とりあえず朝飯は生卵ぶっかけご飯(丼でな)でかっ食らい、少し早めに家を出る事にした。
道すがら缶コーヒーを買い、飲みながらのんびり登校する。
当然頭の中は、次のターゲットの選定にかかっている。
「ありゃ? 孝一兄ちゃんだ!」
「あ、孝一お兄ちゃん・・・」
思考を邪魔した二つの黄色い声は、正面から飛んできた。
窓を開けて新鮮な空気を目いっぱい吸い込み、ゆっくりと吐き出した。
フッ・・・世界が俺を祝福してるぜ。
とりあえず朝飯は生卵ぶっかけご飯(丼でな)でかっ食らい、少し早めに家を出る事にした。
道すがら缶コーヒーを買い、飲みながらのんびり登校する。
当然頭の中は、次のターゲットの選定にかかっている。
「ありゃ? 孝一兄ちゃんだ!」
「あ、孝一お兄ちゃん・・・」
思考を邪魔した二つの黄色い声は、正面から飛んできた。
「よう、風那に空那。早いな」
加納風那(かのう ふうな)と空那(くうな)。
俺の住んでるアパートの大家さんの孫娘で、双子の姉妹だ。
中学生で、近所に住んでいる。
引っ越してすぐに大家さんの頼みで勉強を見てやったことがあり、それから名前で呼び合うくらいに親しくなった。
「孝一兄ちゃんこそ早いじゃん、部活やってないくせに」
「たまたまさ」
妹の空那は男の子のように短くカットした髪がお似合いの、いつでも元気なパワフル娘だ。
運動系の部活をいくつも掛け持ちし、その全てでトップクラスの成績を残している。
・・・そのぶん、勉強の方はからっきしだけどな。
「おはよう、孝一お兄ちゃん」
「ああ、おはようさん」
セミロングの髪をなびかせ、涼やかな声で挨拶したのは姉の風那。
空那とは正反対の性格で非常に大人しい女の子だ。
運動能力の大半を空那に取られたと思えてしまうくらい、運動は大の苦手。
その反面、勉強の方は県下でも常に上位に食い込むという才女だ。
勉強を見たのは主に空那の方で、風那には俺が教えられることは何もなかった。
と言うか、逆に俺の間違いを指摘されたくらいだ。
風那が教えればいいのに、と言ってみたところ空那曰く。
『私とお姉ちゃんじゃレベルが違いすぎて、かえって勉強にならないんだよ』
と返された。
まぁ、言いたいことは何となく分かるが。
それじゃ何か、俺はお前と同レベルなのか空那よ。
・・・否定はしないけどよ。
「しかし空那が早いのは分かるが、なんで部活をやってない風那まで早いんだ?」
ふとした疑問を聞いてみた。
風那は俺と同じで帰宅部のはずだ。
「私、今日は日直なの。早めに行って、教室のお花の水を変えてあげようと思って」
「ふーん。でも、それ位なら普通に行っても十分できるだろ?」
「だって、皆に見られたら恥ずかしいもん・・・」
そうだった、風那は恥ずかしがり屋さんだった。
二人とも美少女と呼ぶに相応しい可愛い娘だ。
例えるなら、空那を真夏のヒマワリとするなら、風那はしっとりとしたアジサイってところか。
惜しむらくは、ボディの方が発展途上ということだな。
制服の上から見ても、膨らみのボリュームはまだ・・・。
・・・あれ?
なんだか、ボリューム増えてないか?
「あ~。孝一兄ちゃん、私達の胸見てる~」
「え!? お、お兄ちゃん!?」
ぬぅ、空那に悟られたか。鋭い奴め。
空那はニヤニヤ笑ってるし、風那は胸を隠すように腕を抱いて、耳まで真っ赤になっている。
うーん、ここで慌てたらかえって突っ込まれるな。よし。
「いやぁ。二人ともちょっとスタイル良くなったように思ってさ、思わず見とれちまったい」
「・・・」「・・・」
・・・なんですか、この沈黙は!?
風那はともかく、空那まで赤面してうつむいてる・・・くっ、対応ミスったか!?
「・・・本当に・・・そう思う・・・?」
「ん? お、おう。嘘は言ってねーぞ。ちょっと色気が増したというか、綺麗になったというか・・・」
空那が上目遣いにチラチラと俺の顔を見ながら聞き、俺も素直な感想を答えた。
「・・・お姉ちゃん、ちょっとちょっと」
「きゃうっ?」
あ、空那が風那を引っ張っていった。
少し離れた場所で、二人でなにやらヒソヒソと話している。
あの、こっちをチラチラ見るのは何でですか?
悪戯っぽく笑うのはなにゆえに?
「孝一兄ちゃん、私たち先行くね!」
「え?」
「お兄ちゃーん、あ、後でメールするからあぁぁ~~~・・・」
空那が風那の手を掴んだまま、全速力でダッシュしていった。
風那の両脚が地面から離れてたぞ・・・。
一人取り残された俺はしばし立ちすくむ。
う~む、ちょっとオヤジ臭かったかな?
しかし、空那が赤面するとはな~。
普段は俺をからかうようにワザとパンチラしたりする娘だから、意表を突かれたぜ。
うーん、あの二人をターゲットに・・・。
とりあえず保留しとこう。妹みたいなもんで、今までそんな目で見てなかったしな。
加納風那(かのう ふうな)と空那(くうな)。
俺の住んでるアパートの大家さんの孫娘で、双子の姉妹だ。
中学生で、近所に住んでいる。
引っ越してすぐに大家さんの頼みで勉強を見てやったことがあり、それから名前で呼び合うくらいに親しくなった。
「孝一兄ちゃんこそ早いじゃん、部活やってないくせに」
「たまたまさ」
妹の空那は男の子のように短くカットした髪がお似合いの、いつでも元気なパワフル娘だ。
運動系の部活をいくつも掛け持ちし、その全てでトップクラスの成績を残している。
・・・そのぶん、勉強の方はからっきしだけどな。
「おはよう、孝一お兄ちゃん」
「ああ、おはようさん」
セミロングの髪をなびかせ、涼やかな声で挨拶したのは姉の風那。
空那とは正反対の性格で非常に大人しい女の子だ。
運動能力の大半を空那に取られたと思えてしまうくらい、運動は大の苦手。
その反面、勉強の方は県下でも常に上位に食い込むという才女だ。
勉強を見たのは主に空那の方で、風那には俺が教えられることは何もなかった。
と言うか、逆に俺の間違いを指摘されたくらいだ。
風那が教えればいいのに、と言ってみたところ空那曰く。
『私とお姉ちゃんじゃレベルが違いすぎて、かえって勉強にならないんだよ』
と返された。
まぁ、言いたいことは何となく分かるが。
それじゃ何か、俺はお前と同レベルなのか空那よ。
・・・否定はしないけどよ。
「しかし空那が早いのは分かるが、なんで部活をやってない風那まで早いんだ?」
ふとした疑問を聞いてみた。
風那は俺と同じで帰宅部のはずだ。
「私、今日は日直なの。早めに行って、教室のお花の水を変えてあげようと思って」
「ふーん。でも、それ位なら普通に行っても十分できるだろ?」
「だって、皆に見られたら恥ずかしいもん・・・」
そうだった、風那は恥ずかしがり屋さんだった。
二人とも美少女と呼ぶに相応しい可愛い娘だ。
例えるなら、空那を真夏のヒマワリとするなら、風那はしっとりとしたアジサイってところか。
惜しむらくは、ボディの方が発展途上ということだな。
制服の上から見ても、膨らみのボリュームはまだ・・・。
・・・あれ?
なんだか、ボリューム増えてないか?
「あ~。孝一兄ちゃん、私達の胸見てる~」
「え!? お、お兄ちゃん!?」
ぬぅ、空那に悟られたか。鋭い奴め。
空那はニヤニヤ笑ってるし、風那は胸を隠すように腕を抱いて、耳まで真っ赤になっている。
うーん、ここで慌てたらかえって突っ込まれるな。よし。
「いやぁ。二人ともちょっとスタイル良くなったように思ってさ、思わず見とれちまったい」
「・・・」「・・・」
・・・なんですか、この沈黙は!?
風那はともかく、空那まで赤面してうつむいてる・・・くっ、対応ミスったか!?
「・・・本当に・・・そう思う・・・?」
「ん? お、おう。嘘は言ってねーぞ。ちょっと色気が増したというか、綺麗になったというか・・・」
空那が上目遣いにチラチラと俺の顔を見ながら聞き、俺も素直な感想を答えた。
「・・・お姉ちゃん、ちょっとちょっと」
「きゃうっ?」
あ、空那が風那を引っ張っていった。
少し離れた場所で、二人でなにやらヒソヒソと話している。
あの、こっちをチラチラ見るのは何でですか?
悪戯っぽく笑うのはなにゆえに?
「孝一兄ちゃん、私たち先行くね!」
「え?」
「お兄ちゃーん、あ、後でメールするからあぁぁ~~~・・・」
空那が風那の手を掴んだまま、全速力でダッシュしていった。
風那の両脚が地面から離れてたぞ・・・。
一人取り残された俺はしばし立ちすくむ。
う~む、ちょっとオヤジ臭かったかな?
しかし、空那が赤面するとはな~。
普段は俺をからかうようにワザとパンチラしたりする娘だから、意表を突かれたぜ。
うーん、あの二人をターゲットに・・・。
とりあえず保留しとこう。妹みたいなもんで、今までそんな目で見てなかったしな。
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