2008年12月08日 (月)
「う~ん、お尻がヒリヒリする・・・」
すべての行為を終えて、帰り支度をしている時に百合香が下着姿でお尻をさすりながら言った。
う、尻が赤くなったままだ。結構叩いちまったからなぁ。
「ワリィ、ちょっと叩き過ぎたか・・・」
「クス、謝ることないのに。私の方からお願いしたんだから。・・・その、考ちゃん?」
「ん? なに?」
「私がこんなHな女の子だって分かって・・・どう思う?」
「へ?」
不安気な百合香の表情を見て、俺はすぐにその理由に気付いて苦笑した。
やれやれ、気にすること無いのにねぇ。
すべての行為を終えて、帰り支度をしている時に百合香が下着姿でお尻をさすりながら言った。
う、尻が赤くなったままだ。結構叩いちまったからなぁ。
「ワリィ、ちょっと叩き過ぎたか・・・」
「クス、謝ることないのに。私の方からお願いしたんだから。・・・その、考ちゃん?」
「ん? なに?」
「私がこんなHな女の子だって分かって・・・どう思う?」
「へ?」
不安気な百合香の表情を見て、俺はすぐにその理由に気付いて苦笑した。
やれやれ、気にすること無いのにねぇ。
「まさか軽蔑されるとでも思ってたのか?」
「あ・・・」
俺は百合香を優しく抱きしめた。
安心させるには、これが一番だろう。
「俺とHしてあれだけ乱れてくれたんだ、男としちゃ嬉しいもんだぜ? 軽蔑もしねーし、嫌いにもならねーよ」
「・・・うん」
百合香の体から緊張が消え、その両腕がそっと俺の背中に回り、抱きしめ返してきた。
「考ちゃん・・・、私ね、今すごく幸せだよ」
「うん、俺もだ」
ウソが欠片も混じっていない、心からの本心だ。
何年も俺を思い続けてくれた女の子が、その身を俺に委ねてくれたんだから。
百合香の両腕に、わずかに力がこもった。
「・・・だから、怖いの」
「怖い? ・・・なんで?」
百合香の意外な言葉に、俺は問い返した。
幸せって言ったばかりなのに、怖いってどういうこった?
「考ちゃんが、また私の前から突然居なくなりそうだから・・・」
「え・・・」
「考ちゃんのご両親が事故でお亡くなりになって、考ちゃんが急に引っ越すことになった時、お別れを言う暇も無かったでしょう?」
「・・・うん」
百合香の両腕にこもる力が強くなる。
ああ、そうだったな・・・。
両親と、生まれることが出来なかった妹が死んで、爺さんに引き取られることになって・・・。
俺は友達と、別れの挨拶もできなかったんだよな。
「大丈夫だよ、もうそんな事は無いさ」
「約束だよ・・・? 考ちゃんが私以外の誰を選んでも、それの覚悟は出来てるわ。でも、突然居なくなる事だけはしないでね・・・」
「ああ、約束するよ」
百合香が顔を上げて俺を見つめた。その瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。
その瞳に吸い寄せられるように、俺は百合香にキスをした。
「すっかり遅くなっちまったなぁ」
ホテル・レインナイトを出発してからしばらく走った後、コンビニで缶コーヒーを買って一休みをする事になった。
いっそのこと、ホテルで一泊しちまおうかとも思ったが、明日は玲子先生の番だ。
今夜中に、部屋には戻らなきゃマズイだろう。
「明日は遠藤先生の番だし、泊まる訳にもいかないでしょ?」
とまあ、百合香も同意見だ。
学校が休みになったことで、玲子先生も朝から襲撃・・・もとい、やって来る可能性も高いしな。
コンビニ前の開きスペースで、コーヒーを飲みながらたあいも無い話をしていた俺たちに、同じコンビニから出てきた若い夫婦らしい男女が話しかけてきた。
何で夫婦と思ったかって? 可愛らしい赤ちゃんを抱いていたからさ。
「ねえ・・・もしかして、百合香?」
「えっ? あ、慶子姉さん!」
「やっぱり百合香だったのね! こんな時間に、こんな所でどうしたの?」
「うん、ちょっとね・・・」
・・・知り合いか? 慶子姉さんとか言ってたが、確か、百合香は一人っ子だったはず・・・。
「考ちゃん、紹介するわ。私のイトコの本村慶子さんと、旦那さんの弘さん」
なるほど、親戚のお姉ちゃんか。
「あ、はじめまして。百合香の・・・」
「知ってるわ、後藤孝一くん、でしょ?」
「え?」
「百合香があなたの事をよく言ってたもの。愛しの幼なじみクンの事をね~。それに今、百合香が『考ちゃん』て呼んでたし」
「け、慶子姉さん・・・」
慶子さんがおかしそうにクスクス笑いながら、観察するように百合香と俺の顔を交互に覗き込む用に見つめてくる。
むぅ、からかう気満々て感じだぜ。
「ふぅん、どうやら上手くいったみたいね? 色々と」
「も、もう・・・」
「孝一君、百合香をお願いね。この子、あなたの事になると周りが見えなくなるから」
「は、はい」
うぅむ、思わず背筋を伸ばして返事してしまった。
よく分からんが、妙な迫力が有る人だな。
「慶子、そろそろ行こうか」
「ええ。じゃあねお二人さん、気をつけてね。百合香、今度ゆっくり話を聞かせてもらうわよ」
「うん、おやすみなさい・・・」
俺たちが手を振る中、恵子さんたちは駐車場に停めてあった軽自動車に乗って走り去っていった。
「あ・・・」
俺は百合香を優しく抱きしめた。
安心させるには、これが一番だろう。
「俺とHしてあれだけ乱れてくれたんだ、男としちゃ嬉しいもんだぜ? 軽蔑もしねーし、嫌いにもならねーよ」
「・・・うん」
百合香の体から緊張が消え、その両腕がそっと俺の背中に回り、抱きしめ返してきた。
「考ちゃん・・・、私ね、今すごく幸せだよ」
「うん、俺もだ」
ウソが欠片も混じっていない、心からの本心だ。
何年も俺を思い続けてくれた女の子が、その身を俺に委ねてくれたんだから。
百合香の両腕に、わずかに力がこもった。
「・・・だから、怖いの」
「怖い? ・・・なんで?」
百合香の意外な言葉に、俺は問い返した。
幸せって言ったばかりなのに、怖いってどういうこった?
「考ちゃんが、また私の前から突然居なくなりそうだから・・・」
「え・・・」
「考ちゃんのご両親が事故でお亡くなりになって、考ちゃんが急に引っ越すことになった時、お別れを言う暇も無かったでしょう?」
「・・・うん」
百合香の両腕にこもる力が強くなる。
ああ、そうだったな・・・。
両親と、生まれることが出来なかった妹が死んで、爺さんに引き取られることになって・・・。
俺は友達と、別れの挨拶もできなかったんだよな。
「大丈夫だよ、もうそんな事は無いさ」
「約束だよ・・・? 考ちゃんが私以外の誰を選んでも、それの覚悟は出来てるわ。でも、突然居なくなる事だけはしないでね・・・」
「ああ、約束するよ」
百合香が顔を上げて俺を見つめた。その瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。
その瞳に吸い寄せられるように、俺は百合香にキスをした。
「すっかり遅くなっちまったなぁ」
ホテル・レインナイトを出発してからしばらく走った後、コンビニで缶コーヒーを買って一休みをする事になった。
いっそのこと、ホテルで一泊しちまおうかとも思ったが、明日は玲子先生の番だ。
今夜中に、部屋には戻らなきゃマズイだろう。
「明日は遠藤先生の番だし、泊まる訳にもいかないでしょ?」
とまあ、百合香も同意見だ。
学校が休みになったことで、玲子先生も朝から襲撃・・・もとい、やって来る可能性も高いしな。
コンビニ前の開きスペースで、コーヒーを飲みながらたあいも無い話をしていた俺たちに、同じコンビニから出てきた若い夫婦らしい男女が話しかけてきた。
何で夫婦と思ったかって? 可愛らしい赤ちゃんを抱いていたからさ。
「ねえ・・・もしかして、百合香?」
「えっ? あ、慶子姉さん!」
「やっぱり百合香だったのね! こんな時間に、こんな所でどうしたの?」
「うん、ちょっとね・・・」
・・・知り合いか? 慶子姉さんとか言ってたが、確か、百合香は一人っ子だったはず・・・。
「考ちゃん、紹介するわ。私のイトコの本村慶子さんと、旦那さんの弘さん」
なるほど、親戚のお姉ちゃんか。
「あ、はじめまして。百合香の・・・」
「知ってるわ、後藤孝一くん、でしょ?」
「え?」
「百合香があなたの事をよく言ってたもの。愛しの幼なじみクンの事をね~。それに今、百合香が『考ちゃん』て呼んでたし」
「け、慶子姉さん・・・」
慶子さんがおかしそうにクスクス笑いながら、観察するように百合香と俺の顔を交互に覗き込む用に見つめてくる。
むぅ、からかう気満々て感じだぜ。
「ふぅん、どうやら上手くいったみたいね? 色々と」
「も、もう・・・」
「孝一君、百合香をお願いね。この子、あなたの事になると周りが見えなくなるから」
「は、はい」
うぅむ、思わず背筋を伸ばして返事してしまった。
よく分からんが、妙な迫力が有る人だな。
「慶子、そろそろ行こうか」
「ええ。じゃあねお二人さん、気をつけてね。百合香、今度ゆっくり話を聞かせてもらうわよ」
「うん、おやすみなさい・・・」
俺たちが手を振る中、恵子さんたちは駐車場に停めてあった軽自動車に乗って走り去っていった。
どうも~♪更新お疲れ様です。
さて…新キャラ?
今回だけではなさそうですが旦那がいるからオトス相手ではないのかな?
とすると薬か敵さんの関係者かなぁ…?
むう…わからん(笑)
今後の展開を見守りますかね。
それでは~
さて…新キャラ?
今回だけではなさそうですが旦那がいるからオトス相手ではないのかな?
とすると薬か敵さんの関係者かなぁ…?
むう…わからん(笑)
今後の展開を見守りますかね。
それでは~
2008/12/08(Mon) 02:30 | URL | ソウシ | 【編集】
>>ソウシ さん
本村夫妻は・・・ホニャララな云々かんぬん・・・に関わりますw(ぉ
実を言うと、今回の42はもう少し長くなる筈だったんですが・・・。
睡魔に負けましたorz
なんかよく見ると誤字とかあるし・・・。朦朧とした頭で書いちゃいけませんなぁ。
時間が出来次第、修正しておきます~。
本村夫妻は・・・ホニャララな云々かんぬん・・・に関わりますw(ぉ
実を言うと、今回の42はもう少し長くなる筈だったんですが・・・。
睡魔に負けましたorz
なんかよく見ると誤字とかあるし・・・。朦朧とした頭で書いちゃいけませんなぁ。
時間が出来次第、修正しておきます~。
2008/12/08(Mon) 22:14 | URL | HEKS | 【編集】
更新お疲れさまです。
遂に百合香編終了ですか、いやぁ感慨深いですねぇ(何様)。
なんとなく予想していましたが、やはり百合香は家ではデレてたんですねぇ。
目に浮かびます。
次は玲子先生ですか。
じゃあ、取り合えず第一章復習しておこう。
それじゃあ、これからも頑張ってください。
遂に百合香編終了ですか、いやぁ感慨深いですねぇ(何様)。
なんとなく予想していましたが、やはり百合香は家ではデレてたんですねぇ。
目に浮かびます。
次は玲子先生ですか。
じゃあ、取り合えず第一章復習しておこう。
それじゃあ、これからも頑張ってください。
2008/12/09(Tue) 22:21 | URL | sk | 【編集】
>>sk さん
返事が遅くなって、すいませんでした。
百合香は、家ではこっそり写した孝一の写メを眺めつつ、気が付くと手が恥ずかしい所に伸(ry
そして気付いてくれない孝一にイライラが溜まると、峠に走りに行って片っ端から走り屋達をぶっちぎり、いつしか『赤いCBクイーン』と呼ばれ全国からやってくる挑戦者たちを相手に、新たな伝説を築いていくのでした。
・・・という電波を受信したような、しないようなw
どうやら残業三昧で、思っている以上に脳味噌が腐っているようですorz
あ、タイトルは『峠のツンデレクイーン』という電波が今ピピッと(ぉ
返事が遅くなって、すいませんでした。
百合香は、家ではこっそり写した孝一の写メを眺めつつ、気が付くと手が恥ずかしい所に伸(ry
そして気付いてくれない孝一にイライラが溜まると、峠に走りに行って片っ端から走り屋達をぶっちぎり、いつしか『赤いCBクイーン』と呼ばれ全国からやってくる挑戦者たちを相手に、新たな伝説を築いていくのでした。
・・・という電波を受信したような、しないようなw
どうやら残業三昧で、思っている以上に脳味噌が腐っているようですorz
あ、タイトルは『峠のツンデレクイーン』という電波が今ピピッと(ぉ
2008/12/11(Thu) 22:14 | URL | HEKS | 【編集】
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