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ハーレム・ドラッグ第四章―2
「それで孝ちゃん、誰と一緒に行くの? 一人じゃ絶対にダメよ」

 百合香が腕組みをしながら俺に言った。
 そりゃそうだ、俺はそこまで無謀じゃない。
 正直言えば、これ以上彼女たちを巻き込みたくはなかった。これは俺の問題なんだし。
 ・・・そう言ったら、全員が半分マジで怒ってたけどな・・・。

 俺に寄せる好意が嬉しいと同時に、ちょっと怖くもなった。
 これで、誰か一人にでも万が一の事が起こったら、と。
 事実、百合香はスカーレットに殺されかかってる。
 そうなったら俺は・・・立ち直れるだろうか。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第四章―1
 あの氷室恵美とスカーレット・イーターとの戦いから、一週間ほどが過ぎた。
 といっても、俺はこの一週間ずーっと眠り続けていたのだが。
 肉体のダメージは玲子先生の治癒能力で治ったけど、『干渉と改変の蛇』や『疑似ウロボロス』を使った事で精神的なダメージが大きかったせいらしい。

 目を覚ました時には、俺は奇天烈な道具が大量に転がっているあの部屋に居たままだった。
 側にいたのはあの白銀の少女で、俺の寝汗を拭き取ってくれていた。

 当然のように俺の胸ははだけていた訳で。
 お約束の如く、そこへ風那と空那と玲子先生と百合香が登場して。
 少々すったもんだが有ったのだが、その辺は割愛させてくれ。
 ・・・うん、まぁ、色々だ、察してくれ。
 で、この一週間、全員この研究室で寝泊まりして俺を看病してくれていたそうだ。
 ありがたい話だぜ。
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インターミッション―3『サムライ・ガール vs ニンジャ・ガール』―3
「ほう……、『干渉と改変の蛇』を目覚めさせたか……」

 回収したロイドのブラックボックスから映し出されている立体映像を見て、ジェドが呟いた。
 映像の中では、孝一が左手から青白い光を放ち、スカーレット・イーターの攻撃を撃退している所だ。

「お父様、あの光の事を知っているのですか?」

 ブラックボックスのパネルを操作しながら映像を見ていたアイシャが聞いた。
 ロイドは機能を停止させて別室に待機させている。
 損傷が酷く、修理には相当の時間を必要とする。当分、使い物にはならないだろう。

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