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インターミッション―3『サムライ・ガール vs ニンジャ・ガール』―3
「ほう……、『干渉と改変の蛇』を目覚めさせたか……」

 回収したロイドのブラックボックスから映し出されている立体映像を見て、ジェドが呟いた。
 映像の中では、孝一が左手から青白い光を放ち、スカーレット・イーターの攻撃を撃退している所だ。

「お父様、あの光の事を知っているのですか?」

 ブラックボックスのパネルを操作しながら映像を見ていたアイシャが聞いた。
 ロイドは機能を停止させて別室に待機させている。
 損傷が酷く、修理には相当の時間を必要とする。当分、使い物にはならないだろう。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
インターミッション―3『サムライ・ガール vs ニンジャ・ガール』―2
「あなた、夕食の用意ができましたよ」
「おお、もうそんな時間か」

 いつ終わるとも知れない説教が(誠三と永倉新八が互角の戦いをした、とかいう話が果たして説教なのかは疑問だが)続く中、道場に入ってきたのはさつきの母、弥生(やよい)であった。

 藤の花をあしらった着物を着た落ち着いた雰囲気の、優しい目をした女性だ。
 しかし、剣道だけではなく柔術や空手にも通じ、素手においては巌ですら歯が立たないという、決して怒らせてはいけない類の人間である。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
インターミッション―3『サムライ・ガール vs ニンジャ・ガール』―1
 薄暗がりの道場の中で、二人の少女が互いの武器を打ち合わせた。
 金属と金属が小擦れ合い、火花を散らす。
 この桐山道場の一人娘、桐山さつきが裂帛の気合いと共に手にした日本刀を上段から振り下ろす。
 落雷の如き刃が、対峙する少女、麻生夕紀の頬を薄く切った。

 赤い雫が一筋、頬を流れる。
 紙一重で交わした夕紀は、人間とは思えぬ速さでさつきの脇を走り抜ける。
 再び金属音が響く。
 さつきは返す刀で脇腹を防御したがわずかに切られ、二筋の赤い染みが道着に広がっていく。
 振り返ったさつきは刀を正眼に構えた。
 夕紀も両手の小刀を体の前に構え、ゆっくりと間合いを測る。
テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト