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ハーレム・ドラッグ―13
「先輩ぃーーーーっ!!」
「ぐべぼっぶぅはあぁっっっ!?」

 俺の首根っこに、盛大に特攻ダイビング(ラリアート気味)を敢行してくれやがったのは、顔見知りの後輩だった。

「聞きましたよ桐山先輩と篠宮先輩の事!! 二人が先輩の家に食事を作りに行って、そのままお泊りして、先輩の女にして貰う為にあんな事やこんな事をしてもらおうとしてるって、本当ですかぁぁ!?」

 そのまま俺の首を掴んで体をガックンガックン揺さぶりながら、危ない事を喚いている。
 それよりも苦しいのだがな、絞まってるっつーの。

「やあ夕紀ちゃん。今日は遅かったね」

 金城がのんびりと挨拶した。
テーマ:創作官能小説連載
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ハーレム・ドラッグ―12
「大分遅くなっちまったな・・・まぁいいか、探してた新作のDVDも借りられたし。今夜はオールナイトだぜ」

 二ヶ月前のある日、食料の買出しに近くのスーパーまで出掛けた俺は色々寄り道をしたせいですっかり帰りが遅くなり、大きめの公園を突っ切る近道を通る事にした。
 この公園はうちの高校への通学路の途中、道をふさぐ形になっていて登下校時はよくうちの学生達が通っている。

 けど、大きさのわりに街灯が少なく、夜になると雰囲気は一変する。
 時折痴漢が出るという噂もあり、女はまず通らないような場所だ。

 そこを歩きながらDVDの内容を思い浮かべて上機嫌(健全な年頃の男なら分かるだろ?)になっていると、薄暗い公園の中に数人の人影が見えた。
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ハーレム・ドラッグ―11

「私も・・・行く」
「へ、へぅぅ?」

 桐山さんに大きさでやや劣るものの、申し分ない弾力の柔らかい塊がぷにゅ~っと押し付けられました。

 隊長、思考回路がオーバーヒート寸前であります。
 隊長って誰ですか?
 ボクも知りません。

「お~? 百合香もとうとうやる気になったの? 上等! 受けて立つわよ!」
「か、勘違いしないでよ!? わわわ若い男女を二人っきりにするなんてどどど道徳的に許される訳ないでしょ! み、見張りよ見張り! あなた達がいかがわしい事をしないように、監視に行くのよ!」

 篠宮さんは、顔を真っ赤にしながら喚くように反論しています。

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ハーレム・ドラッグ―10
「あ、あ~、その、俺にも何が何だかさっぱり分からないんだ。どうも、俺の先祖と彼女の先祖との間で何かあったらしいんだが・・・」

 本当の事なんて言える訳が無い。
 言ったとしてもまず信じちゃもらえないだろうし、玲子先生の事もある。
 真実は墓穴まで持っていかなくちゃならないだろうな。

「薬と本を寄越せって言ってたわよね、それに心当たりはあるの?」

 篠宮が顎に手を当てつつ聞いてきた。

「い、いや、さっぱり。俺は爺さんの家を追い出されて一人暮らしだから、ご先祖様の残した物なんか見当もつかねえよ」

 うう、仕方がないとはいえ、嘘をつく事に良心が傷む。
 俺の口は自然と鈍くなってしまった。
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ハーレム・ドラッグ―9

「グッ・・・クゥ・・・! 凄い力ね・・・ドーピングでもしてるの? サムライ・ガール」

 金髪娘が左腕を抑えながら桐山を睨みつつ立ち上がった。飛ばされた拍子に壁に打ちつけたらしい。
 それでも剣を離さなかったのは見上げたもんだ。

「薬なんか使わないわよ、お肌に悪そうだし。それよりも、人の惚れた男に手ぇ出してただで済むと思うなぁ!」

 え、え~と・・・桐山さん? それは本気と書いてマジですか?

「ちぃりゃぁぁっ!!」
「クッ! グゥゥッ・・・!」

 固まってる俺を置いて、桐山は金髪娘とのチャンバラ合戦を開始した。
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