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ハーレム・ドラッグ第二章―37
 風呂に水をはる間に、百合香が俺の体を洗ってくれた。
 恥ずかしいやら、嬉しいやらで、顔がとってもだらしなくなっていた事だろう。
 だって・・・。

「はい、腕上げて。今度はこっち、・・・っと、こっちの足を上げて? あ、閉じちゃだめよ。そう、伸ばして・・・」

 と、こんな調子だ。
 百合香のやつ、全身くまなく洗おうとするんだ・・・嬉しそうに。
 気分は何処かの王侯貴族、とはいかず。
 タオルでナニを隠してはいるが、落ち着かないったらないぜ。
 互いに全裸だってのに、気にしてる様子はまるでないんだもんなぁ。

「な、なあ、恥ずかしくないのか?」
「え? ん~、まあ、少しは恥ずかしいけど・・・」
「けど?」
「すっごく幸せだから、全然気にならないよ」

 至福の微笑み。
 再会した中学時代から思い出しても、はじめて見る幸せオーラいっぱいの笑顔だ。
 ・・・やべ、胸が締め付けられたみたいに苦しいぞ。

「はい、終わり! お湯もちょうどいいわね。私が洗っている間は、湯船で待っててね」
「は~い」

 胸の鼓動を隠すために、俺はわざとのんびりと答える。
 俺の顔は、きっとかなり赤くなってるだろう。早く温めて分からなくしてしまえ。
 チラリと横目で見ると、百合香は鼻歌交じりで体を洗ってる。
 泡まみれの裸体がエロチックです。

「ふぅ・・・。私も終わったから、入るね」
「え? ちょっ」

 シャワーで泡を流した百合香は、慌てる俺に構わずに湯船に入り込んできた。
 俺の体に背を預けるようにして、溜め息一つ。

「ふぅ、いい気持ち・・・」

 人の気も知らんと、マイペースだこと。
 ようし、そっちがその気なら・・・。

「あっ? ちょ、ちょっと、考ちゃん・・・」
「ん? いいだろこれくらい」
「う、うん・・・」

 俺は百合香の体の前に両手を回し、軽く抱きしめるようにした。
 自然と体の密着度が上がる。
 そうなると当然、百合香の腰に当たる物があるわけで。

「こ、考ちゃん・・・?」
「ん? どうかした?」
「せ、背中に・・・」
「これか?」

 ぐりぐり。
 軽く押し付けると、ビクンッと百合香の体が硬直した。

「こ、これが・・・アレ、なの?」
「アレって?」
「お、男の人の・・・」
「男の人の?」
「う~、考ちゃん、イジワルしてる・・・!」

 ふっふっふ、ここまでかなり振り回されたからな、そろそろ反撃させてもらおうか。
 俺は更に肉棒を百合香に押し付けた。

「こ、こんなに・・・硬くなるものなの・・・?」
「いや、まだ半分くらいだよ?」
「嘘ぉっ!?」

 百合香が驚いて振り向いた。
 事実、まだ半起ち状態だ。全力で硬くなった時にどんな顔をするやら。

「ホント、ホント。何なら触ってみる?」
「ふぇ?」

 ・・・沈黙。
 あ、思考停止してる。

「おーい?」
「はっ。・・・い、いいよ、うん、触って・・・みる」
「それじゃあ・・・」

 俺は百合香の体を少し離してから立ち上がり、湯船のふちに腰掛けた。
 半分硬くなっている俺のが、百合香の前にさらけ出される。

「・・・・・・」

 百合香が無言のまま、吸い寄せられるように俺の分身に手を触れた。
 ささやかな刺激だったが、それに敏感に反応してムクムクと硬くなる。

「え、え、えぇっ?」

 見る見るおおきくなる肉棒に、百合香が目を丸くした。
 あまり見た事のない百合香の驚き顔に、俺は内心でしてやったりと笑いをこぼす。

「・・・これで八割ぐらいかな」
「ま、まだ硬くなるんだ・・・」

 ちょっと呆然とした顔つきで、百合香はまた俺のを触ってくる。
 そして、ゆっくりと顔を近、づけ、て・・・?

「はむっ」
「にゅわっ!?」

 い、いきなり口にくわえましたよ!?

「ん、んゅう、ちゅ、ちゅぶ・・・はふ、ちゅ、うん・・・!」

 し、舌が先端に絡み付いて・・・! 限界まで飲み込んだと思ったら、ギリギリまで抜き出し、また飲み込んで・・・!
 飲み込んだ時には舌でぐっと締め付けて、抜き出す時には唇で亀頭のくびれた部分を締めてくる。
 時には肉棒をいったん出して、舌先で先端を舐め回して刺激して・・・ぬはぁ!

「ちょ、ちょっと、百合香!?」
「んぅ? ぷは、どうかした? 痛かった?」
「いや、メチャメチャ気持ち良かったんですけどね。ど、どこでこんなこと憶えたんだよ?」
「どこでって、その・・・勉強したのよ」
「勉強?」
「うん、インターネットの通信教育で」
「・・・ネットぉ?」

 俺は眉をひそめて聞き返した。
 通信教育でフェラのテクニックを教える講座なんてもんがあるのか?

「上流階級のお嬢様向けにあるのよ、そういうのが。いざ性交渉に及んだ時に困らないように」
「・・・はあ」

 俺の声は浴室に虚ろに響いた。
 なんじゃそりゃ。

「・・・で、百合香はそれでこういうテクニックを学んだと」
「うん。三日間の短期集中講座で、基本的な事しか学ばなかったけど。本当は半年の講座で、性の歴史や基礎知識、実際の性交渉での注意点とかを色々勉強するのよ」
「・・・ちなみに、料金はおいくらで?」
「半年の講座で五百万」
「ぶ」

 吹いた、マジで。

「私が勉強したコースは短期だから、五十万だったわ」
「・・・・・・」

 ・・・もう声が出ねぇ。
 商魂たくましいと言うか・・・何でも商売になるもんだなぁ。

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
コメント
更新お疲れ様です。
一言…コースで吹き出しました。
反応が怖いとの前回のことですが…まさか寝取られとかじゃないですよね!?
そっち関係は私は無理なんで…
それではまた~♪
2008/10/12(Sun) 23:33 | URL | ソウシ | 【編集
コメントありがとうございます
>>ソウシ さん
あ~寝取られとかではないです。
つか、あれは私も地雷どころか、核爆弾級に苦手です。
多分書こうとしても、拒否反応で両手が動かないと思いまするw

内容は、まぁ、あんまり書くと面白くなくなるんで、この辺にしておきますw
2008/10/13(Mon) 22:43 | URL | HEKS | 【編集
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