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ハーレム・ドラッグ第二章―34
 ――数時間後。
 俺と篠宮は再び移動して、とある場所までやって来ていた。
 まあ、それはいいんだ。
 問題は、移動手段がバイクだったってことだ。
 俺は篠宮の運転するバイク・・・ホンダの真っ赤なCB何とか、というバイクのケツに乗せられて来たのだ。
 400ccのエンジンを積んでるとかで、二人乗りで快調に飛ばして来た。

 正直、死ぬかと思った・・・!
 追い越しはしまくるわ、車と車の間を無理やりすり抜けるわ・・・。
 十台以上の車の間をアミダくじのように連続ですり抜けた時は、生きた心地がしなかったぜ・・・スピードをろくに落とさないんだもんよ。
 途中、道路脇のコンビニで小休止をした時には、俺は全身が笑ってしまっていた。

「だらしないわね、これくらいで。これでもセーブした方よ?」

テーマ:創作官能小説連載
ジャンル:アダルト
ハーレム・ドラッグ第二章―33
「どうぞ、入って」
「お邪魔します・・・ぅわ」

 エレベータに乗り、最上階にある篠宮の部屋に入って出た第一声がこれだ。
 無駄に広い部屋の中には、テレビでしか見たことの無い高そうな家具が並び、壁の一面が全部ガラス張りで眼下の景色が一望できるようになっていた。
 そ~っと下を覗いて見れば、米粒のような人々が動いている。
 う、胸の辺りに奇妙な圧迫感が・・・。好んで見るもんじゃねえな。

「お茶を入れてくるから、適当に座って待ってて」
「ああ・・・」
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ハーレム・ドラッグ第二章―32
「ふう・・・。驚いた?」
「・・・驚きすぎて、声も出ねーよ。お前の家って、実は凄い金持ちだったのか」
「まあね」
「・・・中学もそうだったけど、いい所のお嬢さんが、何だって普通の高校に通ってんだ?」
「家の教育方針なのよ。上流・下流を問わずに学ぶ為に、高校生までは一般の人と変わらない勉強をするの。家でも家庭教師から少し教わるけどね。大学生になってから学ぶ内容をランクアップしていって、帝王学を身に付けていくのよ」
「帝王学でございますか・・・」

 聞きなれない言葉に、嫌悪感が湧いた。
 いや、何となく『エリート』ってもんを連想したんでね。
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ハーレム・ドラッグ第二章―31
「あなたたち・・・。昼間からなんて会話を・・・」
「あ、玲子先生」

 風那たちの来た方向から、さっきまで校舎を忙しく出入りしていた玲子先生が呆れた表情で現れた。

「先生、仕事終わったんですか?」
「ええ、あとは警察の方たちにお任せするしかないわ。本当に、大変な事が起きちゃったわね」

 玲子先生は溜め息混じりに言った。
 大分疲れてるみたいだな・・・無理も無いか。

「それよりも、皆揃って、こんな所で何をしているの? 野次馬に来たのなら早くお帰りなさい。マスコミの人達が生徒達にインタビューしまくってるから、捕まったら当分離してもらえないわよ」
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